院長ブログ
備えあれば・・・
こんにちは、京都市 中京区 たけち歯科 の 武知です。
患者様に、もしも体調の急変が起こってしまったことを想定して、救急心肺蘇生実習をメンバー全員で行いました。
まず、担当の藤田先生から救急薬剤に関する説明と取扱方法の確認をお願いし、みんなで理解を深めました。
次に救急心肺蘇生術のABCを全員で実習しました。
ABCとは
A Airway 気道確保
B Breathing 人工呼吸
C Circulation 心臓マッサージ
のことで、ABCの順に行います。
(2年前に発表された日本救急医学会関東地方会の研究班の調査結果報告では
「人工呼吸は不要、心臓マッサージに効果あり」という報告もありますが、
まずは基本の確認が必要と思います。)
意識の確認
耳元で話し掛けてみて、相手の意識を確認します。
呼吸の確認
次に、口元に耳を寄せて呼吸音を聞いて、呼吸の有無を確認します。
A 気道確保
気道確保とは、肺への空気の出入り口を確保することです。
まず、口中に異物が無いかを確認します。
もし入れ歯・嘔吐物等があった場合は、これを掻き出します。
仰向けに寝ている相手の額に貴方の片方の手をあて、もう一方の手のひとさし指と中指を下顎の先にあて、 顎を持ち上げブリッジをしている様なスタイルになる様にして気道を確保します。
B 人工呼吸
気道を確保したら、鼻を指でつまんでふさぎ、自分の口で相手の口を塞ぐように覆い、相手の胸が膨らむ様に息を吹き込みます。
息を吹き込む間隔は、2秒間で2回吹き込みます。
C 心臓マッサージ
心臓マッサージのやり方は、みぞおちの上、胸骨が別れる分岐点から中指と人差し指を並べたその上隣の部分を中心に、両方の掌を重ねてあてて、貴方自身の体重を利用して一分間に80から100回くらいの割合で、掌底で相手の胸骨を圧迫します。
胸骨圧迫を30回、人工呼吸2回を1セットで繰り返し行います。
こういったことを実施しなければいけない事態は、これまで当院では幸いにも起こった事がありません。
しかし、人の体には想定外の事が起こることがあります。
安心していてはいけないのです。
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たけち歯科では、
患者様に安心して治療を受けていただくため、どんな状況になったとしてもメンバー全員が落ち着いて行動できるように日頃からこうした取り込みにも力を入れています。