歯科の豆知識
バイバ~イ、痛くて怖い歯医者さん
歯科医院のイメージって「痛いからイヤ」「怖い」「機械の音が嫌い」など残念ながら良いイメージではありません。だから、ついつい足が遠のく方も多いのではないでしょうか?
しかし、それが思わぬ結果を生むことになりかねません。
というのも、上記の結果を見てもわかるように、日本人は特に「予防治療」を受けている人のわり合いが低いのです。
原因のひとつに「痛くなってから治療する」というのがあると思います。
スウェーデンやアメリカでは「痛くなる前に予防する」という考え方です。
これらの国は日本のように歯科治療に健康保険が適用されません。すべて自費治療になるため、歯を普段から大切にしておかないと、高額な医療費がかかってしまう…。という問題もあり、国民の意識自体がかなり違うようです。
だからといって、痛くなるまで放置していたら、歯周病になり歯が抜けてしまったり、痛くて食べたいものも満足に食べられない…。なんてことになる可能性が大!
そこで、歯医者さんが怖くてなかなか治療できないという方に朗報です!
●笑気吸入鎮静法をご存知ですか?
この「笑気吸入麻酔法」は麻酔薬として歴史も長く、広く用いられています。
- 適度な鎮静作用、睡眠作用を持つ
- 効果が早く現れ、やめればただちに排出されるので消えるのも速やか
- 臓器に影響を及ぼさないため安全性が高い麻酔ガス
この「笑気」の正式名称は「一酸化二窒素(亜酸化窒素)」です。
このガスを吸うと顔面の筋肉が緩んで笑った顔に見えることから、「笑気」という名称がついたそうです。
亜酸化窒素と高濃度の酸素を一定の割合で一緒に吸うことにより
- 恐怖心によるドキドキ
- 歯を削る不快な音や振動
- 注射の痛み
などもあまり気にならなくなりゆったりとリラックスした状態で治療を受けることができます。
治療後は酸素のみを吸入すると笑気ガスが体外に排出されるため、副作用もありません。数分休むだけでいつも通り帰宅していただくことができます。また、自動車の運転も可能です。
●どうやって使うの?
鼻に専用マスクをつけて、普通に呼吸をするだけで、2~3分もすれば気分はゆったり。
大人には「ほろ酔い気分」といえばわかりやすいかなと思いますが…。そんな気持ちイイ状態で歯の治療を受けられるなら安心ですよね!
口の中に物が入るとすぐにオエっとなる嘔吐反応が強い方や、子供さんにもおすすめです。
ただし、お子さんの場合は
「1人で横になれる」
「先生の言ったことが伝わり、行動できる」
などの条件があり、成長発達により個人差もあるため、子供ならだれでも!というわけではありません。泣いてしまう場合もむずかしくなってしまいます。
上記のような子どもさん以外にも下記の症状の方には使えない場合があります。
この笑気吸入鎮静法は保険適用です。
金額その他ご不明な点はスタッフまでお気軽におたずねください。
たけち歯科クリニックの笑気は、かわいいプーさん仕様です。
●え?あの“くまのプーさん”が歯周病だった?
ここで余談ですが、「くまのプーさん」にはモデルとなった実在の熊がいたそうです。
ロンドン市内の動物園で飼育されていた通称「ウィニー」。
このウィニーの死後80年ほど保管されていた頭蓋骨を調べたら、なんと!歯周病だったことがわかったそうです。
どうも子供たちから甘いものをたくさんもらっていたようで、それが原因で歯垢がたまり、慢性的な歯周病になっていたのですね。
絵本に出てくるプーさんが歯周病だったかどうかはわかりませんが、実在したウィニーは歯が痛かったでしょうね。
たけち歯科クリニックでは、プーさんが「笑気麻酔」で皆さんの痛みを和らげてくれますよ!ご興味がおありの方はスタッフまでお声がけくださいね。
参考:ねとらぼ2015年11月24日「”プーさん“は歯周病を患っていた!?「くまのプーさん」のモデルになったクマの頭蓋骨が英博物館で初展示より
(株)セキムラ 笑気吸入鎮静器 カタログより