歯科の豆知識

低栄養とは何か?起こりやすい症状と予防法

前回に引き続き、低栄養についてお伝えしていきます。

低栄養になるとどうなる?

・体重が減る

・風邪などの感染症にかかりやすく治りにくい

・傷が治りにくい

・疲れがぬけない

・飲み込む力が弱まり、誤嚥しやすくなる

 

このような症状があらわれます。

特にお口が衰えてしまうと、噛み応えのあるものが食べられなくなり、さらに低栄養状態が加速していきます。

最近よくむせるようになった、口から食べ物や飲み物をよくこぼすようになった、という方は、一度お近くの歯科医院を受診されることをおすすめします。

さらに放置していると、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームにつながっていきます。

 

・フレイル

フレイルとは、Frailty(虚弱)を日本語へ訳した言葉です。

要介護と健康な状態との間を指す言葉で、特に高齢者に多いとされています。

病気などでいきなり介護が必要なるケースを除き、多くの方はフレイルを経て要介護状態へと移行します。

 

・サルコペニア

ギリシャ語で筋肉を表す「サルコ」と、喪失を表す「ぺニア」を組み合わせた言葉です。

筋肉量が少なくなることで、筋力や体力が低下した状態を言います。サルコペニアもフレイルの一因となります。

 

・ロコモティブシンドローム

通称ロコモと呼ばれ、身体を動かす運動器(筋肉や骨、関節など)に障害が起こり、寝たきりや要介護のリスクが高まった状態を言います。

ロコモには軽度から重度まで段階があり、サルコペニアやフレイルと重なるところもあります。

上記3つは密接な関連があるので、1つの状態に陥ると残り2つも引き起こす可能性が非常に高くなります。

なんとなく高齢の方に多い症状に見えますが、特にコロナがまん延して以降、リモートワークなどのデスクワークが普及し、より一層運動をする機会が減ったことで、低栄養とあわせて若くしてこうした状態になる方も増えていると言われています。

 

●やせたいけど、病気にはなりたくない!そんなわがままを叶えるためには?

 

Point1.まずは普段の食生活を見直しましょう。

・おやつの量・頻度

・朝・昼・夕の食事内容

・嗜好飲料の有無

・外食の頻度 など

 

 

行き過ぎたダイエットや、毎日同じものばかりの食生活などは、低栄養を引き起こす原因となります。

1週間上記を振り返って記入するだけでも、いろんな発見があるかもしれません。

 

Point2.運動量を増やしましょう。

・通勤や通学など、普段動いている時間はどのくらいか

・ランニングやスポーツなど、日常生活以外で運動習慣はあるか

・筋トレは行っているか

 

 

韓国アイドルなどの芸能人は、間違いなく運動を行っています。

美しくやせるためには、食事に加えて運動習慣の見直しも必要です。

特にデスクワークの多い方は筋肉量が減少しやすいため、定期的に立ち上がって体を動かすなど、なるべく座りっぱなしの時間を減らすようにしましょう。

 

 

 

参考:厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査結果の概要

保険指導リソースガイド「女性は痩せ願望が強すぎ「小食」と「運動不足」は健康リスクを高める 保険指導の個別化・最適化が必要

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