歯科の豆知識
ホワイトニングテープって何?メリットとデメリット 使用時の注意点を解説!
▼目次
1. ホワイトニングテープとは?ホワイトニングテープの使い方と効果について
2. ホワイトニングテープを使用するメリット
3. ホワイトニングテープを使用するデメリットや注意点
4. 歯科医院で受けるホワイトニングとホワイトニングテープの違い
1. ホワイトニングテープとは?ホワイトニングテープの使い方と効果について
ホワイトニングテープというデンタルケア商品をご存知でしょうか。
ホワイトニングテープとは、歯の表面に貼りブラッシングすることで歯を白くするための商品です。
今回は、ホワイトニングテープの使い方や効果について説明します。
まず、ホワイトニングテープの使い方について説明いたします。
各製品によって使用方法が異なる場合がありますので、必ず商品の説明書をよく読んでから使用してください。
一般的な使い方としては以下の手順です。
➀歯を磨いてから、ホワイトニングテープを歯の表面に貼り付けます。
その際、歯と歯の間に隙間ができないように注意してください。
➁ホワイトニングテープを貼り付けたままキープします。
一般的に30分~60分程度の商品が多いです。
➂テープを剥がし、ブラッシングを行い口をよくすすいで終了です。
次に、ホワイトニングテープの効果について説明します。
ホワイトニングテープは大きく分けて2種類あり、それぞれでホワイトニング効果が異なります。
➀洗浄成分で汚れを落とすもの
国内メーカーのホワイトニングテープは、このタイプとなっており、歯の表面の汚れを浮かせて落とします。
あくまで洗浄のため、歯そのものの色素の変化は起きず、本来の歯の白さに戻す効果が期待できます。
➁漂白成分で歯を白くするもの
海外で一般的に使われているタイプで、過酸化水素などの成分が歯の色素を分解するため、歯を本来以上の白さにする効果が期待できます。
ただし、むし歯や歯周病がある場合、歯が痛むことがありますので、注意が必要です。
また、日本では、過酸化水素の濃度が濃い製品は取り扱いが認められていないため、このタイプのホワイトニングテープは販売されていません。
ホワイトニングテープは歯を白くするための一つの方法ですが、本来の歯の色よりも白くしたい場合は歯科医院でホワイトニングをすることがおすすめです。
2. ホワイトニングテープを使用するメリット
ホワイトニングテープを使用するメリットを2つご紹介いたします。
➀自宅で簡単に使用できる
ホワイトニングテープは、自宅で簡単に使用できるのが最大のメリットです。
歯に貼るだけでホワイトニングが行えるため、時間や場所を選ばずに手軽に利用できます。
特に忙しい社会人にとって、自宅で空いている時間にホワイトニングできるのは大きなメリットといえるでしょう。
➁コスト負担が少ない
歯科医院でのホワイトニングに比べて、ホワイトニングテープは低価格です。
コストを抑えながらホワイトニングができるため、まず試してみたい方も始めやすいのはメリットです。
また、ホワイトニングテープは国内製のものと海外製のもので違いがあり、それぞれ異なるメリットがあります。
国内製のホワイトニングテープは、適切に使用すれば歯に痛みが出る可能性が低いです。
海外製のホワイトニングテープは、歯科クリニックでも使われる強いホワイトニング成分の過酸化水素が配合されている場合が多く、短期間でホワイトニング効果が期待できます。
ただし、日本では未認可の商品のため、リスクがあることに注意して使用しましょう。リスクについては次で説明いたします。
3. ホワイトニングテープを使用するデメリットや注意点
ホワイトニングテープは、歯を白くするために利用するデンタルケア商品ですが、デメリットや注意点もあります。
ここではホワイトニングテープのデメリットや注意点、リスクについて説明します。
➀均一な白さにならない可能性
ホワイトニングテープは、自ら歯の表面に貼り付けるため、奥歯や歯と歯の間にはムラなく貼れない可能性があります。
これにより、効果が均一でなくなることがあります。
➁継続使用による歯へのダメージ
ホワイトニングテープは継続的に使用することで歯が白くなる商品です。
特に国内製のものは長期的な使用が必要です。
しかし、長期的に使用し続けることで歯と歯肉へのダメージが高くなる可能性があります。
海外製のホワイトニングテープは配合される過酸化水素の量が多く、過度に使用すると、歯のエナメル質を分解することがあります。
日本人は欧米人と比べ歯の性質が異なり知覚過敏になりやすいため、痛みを伴う可能性が高くなります。
ホワイトニングテープは手軽に使用できるホワイトニング方法ですが、リスクが存在することもしっかりと理解して使用することが大切です。
痛みを感じたり少しでも気になることがあれば歯科医院で相談することをおすすめします。
当院では、患者様一人ひとりの歯の状態を診断し、適切なホワイトニング方法をご提案いたします。ぜひ当院へご相談ください。
4. 歯科医院で受けるホワイトニングとホワイトニングテープの違い
歯科医院で受けるホワイトニングとホワイトニングテープのどちらを選ぶべきか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
適切な選択ができるように2つの違いをお伝えします。
歯科医院で受けるホワイトニングは、患者様の歯の色や状態に合わせて適切な濃度の薬剤を使用し、最適な治療を行うことができます。
また、歯科医師・歯科衛生士が対応するため、歯や歯茎へのダメージが最小限に抑えられるというメリットがあります。
一方、ホワイトニングテープは自宅で手軽に使用できる商品です。自覚症状がほとんどありません
前述した通り、薬剤が塗布されたテープを歯に貼り、一定時間貼り付けておくおくことで歯を白くする仕組みです。
使い方は簡単で、費用も比較的安価ですが、効果の持続性が低く、歯や歯茎へダメージが大きい可能性があることがデメリットです。
どちらを選ぶべきかは、患者様の要望やライフスタイルによって異なりますが、本来の歯以上の白さを求める場合は歯科医院でホワイトニングをすることをおすすめします。
最後に、ホワイトニングに関して気になることがありましたら当院へご相談ください。
患者様の歯の状態やご要望に合わせて適切なアドバイスをさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。
監修:武知 幸久
経歴:
1989年 徳島大学歯学部卒業
1997年 たけち歯科医院開業
2011年 医療法人社団翔志会
たけち歯科クリニック開設
京都市立病院 登録医