豆知識
インプラント治療の治療期間は?通院回数、治療の流れも解説
▼目次
インプラント治療は、むし歯や歯周病などで歯を失った方にとって、自然な噛み心地と美しい見た目を取り戻すための選択肢の一つです。ただし、治療期間や通院回数が気になる方も多いのではないでしょうか。インプラントは手術が必要なため、治療期間が長くなることもありますが、事前に流れを理解しておくとスムーズに治療に臨むことができるでしょう。
今回は、インプラント治療の期間、通院回数、治療の流れについて詳しく解説します。
1. インプラント治療の治療期間と通院回数
インプラント治療は、骨に人工歯根を埋め込む手術を含むため、一般的な歯科治療よりも期間がかかります。
ただし、個々の状況によって大きく異なるため、歯科医師との相談が必要です。
治療期間
一般的に、インプラント治療全体でかかる治療期間は6か月から1年程度です。
ただし、骨の状態や治癒の進み具合により異なります。
例えば、骨移植や骨造成が必要な場合は治療期間がさらに3か月から1年程度延びることがあります。
通院回数
初診、手術、術後のチェック、最終的な人工歯の装着などで、トータルで10回程度の通院が必要な場合が多いです。
治療期間や通院回数は、インプラントのタイプや骨の状態、患者さんのスケジュールによっても変動します。
2.インプラント治療の基本ステップ
インプラント治療は、いくつかのステップで進行します。
一般的なインプラント治療の流れは次のとおりです。
➀初診・検査
患者さんの希望やお口の状態を確認します。
またレントゲン撮影やCTスキャンで骨の状態を確認します。
➁治療計画の作成
骨の状態に基づいてインプラントのタイプや手術の方法を決定します。
骨量が不足している場合は骨造成や骨移植の計画も立てられます。
➂インプラントの埋入手術
歯茎を切開し、顎の骨にインプラントを埋め込みます。
手術時間は30分〜2時間程度で、局所麻酔下で行われることが一般的です。
④治癒期間
インプラントと骨がしっかり結合するまで約2〜6か月間待ちます。
この間、仮歯が装着されることもあります。
⑤人工歯の製作・装着
患者さんの噛み合わせや見た目を考慮して、人工歯を装着します。
⑥メンテナンス
治療完了後も定期的に通院し、インプラントの状態を確認・清掃を受けることが大切です。
3.インプラント治療中の歯のない期間の過ごし方と対策
インプラント治療の中には、手術後から人工歯を装着するまで、歯のない状態で過ごす期間が発生することがあります。
インプラント治療の成功のためにできる対策、工夫や注意点を解説します。
歯のない期間の対策
➀仮歯を装着する
仮歯は見た目を保つだけでなく、噛む機能も補います。ただし、耐久性が低いため硬い食べ物には注意が必要です。
➁部分入れ歯を使用する
仮歯が装着できない場合は、部分入れ歯を一時的に使用することがあります。部分入れ歯は取り外し可能なため、清潔に保つことが重要です。
歯のない期間の対策
①食生活
柔らかい食材を中心にし、歯茎に負担をかけない食事を意識しましょう。スープや煮込み料理などは適しています。
②口腔ケア
手術部位を刺激しないよう、歯磨きは柔らかい歯ブラシを使って優しく行います。うがい薬を使って口腔内を清潔に保つのも効果的です。
歯のない期間は一時的なものですが、この期間中も正しいケアと適切な対策を取ることで、快適に過ごすことができます。
4.インプラント治療後の定期検診と日常生活の注意点
インプラント治療が終了した後も、適切なケアを継続することが、インプラントを長持ちさせる鍵となります。
以下のポイントに注意しましょう。
➀定期健診を受ける
一般的には、定期健診は最初の1年は3〜6か月ごとの検診が推奨されます。
その後は状態に応じて年2〜4回のペースで行います。
定義検診では、インプラントの状態や周囲の歯茎の健康状態を確認し、専門的なクリーニングや噛み合わせの調整を行う場合があります。
②口腔ケアを徹底する
インプラント周辺に汚れが溜まりやすいことがあるため、歯ブラシやデンタルフロスで丁寧にケアしましょう。
歯科医師の指導に従って、適切なケア用品を選びましょう。
③噛む力の配慮をする
極端に硬い食べ物は避けるようにしましょう。インプラントが壊れる原因となることがあります。
④生活習慣を見直しする
喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めるため控えましょう。
また、健康的な食生活を維持し、歯と骨を丈夫に保つことも重要です。
インプラント治療は、歯を失った方にとって自然な機能と見た目を取り戻す治療法ですが、治療期間や通院回数には個人差があります。初診から治療後のメンテナンスまでの流れを理解し、歯科医師としっかり相談することで、スムーズに治療を進めることができるでしょう。
京都市中京区でインプラント治療を検討されている方は、京都二条たけち歯科クリニックまでお問い合わせください。
一人ひとりに適した治療計画を提案し、安心して治療を受けていただけるようにサポートいたします。
監修:武知 幸久
経歴:
1989年 徳島大学歯学部卒業
1997年 たけち歯科医院開業
2011年 医療法人社団翔志会
たけち歯科クリニック開設
京都市立病院 登録医