予防歯科

たけち歯科クリニックには歯の予防専用個室があります。
歯石除去だけではなく、むし歯や歯周病の原因となる細菌を取り除き、
お口の中を健康な状態に保ちます。

「どうして定期的に歯医者さんに行く必要があるの?」

予防歯科の目的とは…?

むし歯や歯周病になってしまう
原因は
2つです。
ひとつは細菌の感染、
もうひとつは力による歯の破折、
歯周組織の破壊です。

力とは、上下の歯が噛み合ったとき時にそれぞれの歯にかかる力のことです。
歯が悪くならないように予防するためには、この2つの原因をコントロールする必要があります。予防歯科(メインテナンス)の目的は、この原因のひとつである細菌の感染をコントロールすることなのです。
細菌感染とは、むし歯を引き起こすむし歯菌や歯周病を引き起こす歯周病菌に感染することです。しかし、これらの菌の数が数百匹程度ではむし歯も歯周病も起こらないのです。毎日、丁寧に歯磨きをしていれば進行することもないのです。しかし、細菌の数が数万以上になるとむし歯も歯周病も症状として現れるようになります。むし歯の場合、歯の表面が黒く変色したり、穴が開いたりします。歯周病の場合、歯ぐきが腫れたり、歯磨きの時に血が出たり、歯が動くようになったりします。
ですから、定期的にお口の中の細菌の数をコントロールして減らす必要があるのです。これが予防歯科(メインテナンス)の一番大切な目的です。

どうして3ヶ月毎の
メンテナンスなの?

ミシガン学派のランフォード先生による研究が、3ヵ月毎という推奨期間の根拠となっています。その研究によると、「さまざまな歯周動的治療(歯石取りや外科処置など)を行った後、メインテナンスを3ヶ月で行ったところ動的治療の内容にかかわりなく安定した結果が維持できた」。このことから、3ヵ月毎のメインテナンス期間を基本と考え、歯周病の状態やセルフケアが良好な方は期間を長くし、その逆の方は期間を短くすることをおすすめしています。

どうして
「たけち歯科クリニック」なの?

たけち歯科クリニックは2016年【かかりつけ歯科医機能強化型診療所】として厚生労働省より認可されています。
かかりつけ歯科医機能強化型診療所とは、国が新設した厚生労働省による認定制度です。
滅菌消毒・感染予防などに対する設備が整っており、歯を失わないためのむし歯・歯周病予防に積極的に取り組むための特定の基準を満たした医院であることが認められています。

「痛くなってから」ではなく
「痛くなる前に」

悪くなった歯を削ってつめるといった歯科治療は、対症療法です。人工物でむし歯だったところを補っただけで歯を元通りに戻すことはできません。一度削ってしまった歯は時間の経過によってつめ物との間に隙間ができて、そこから細菌が侵入することでむし歯が再発する可能性があります。むし歯の再発により再治療を行うと、歯をさらに削らなくてはなりません。こうなってしまうと、歯を失うリスクも高くなります。

また、歯を失う原因の第一位である歯周病は、痛みなく進行するためご自身で気付いた時には重症化している恐れもあります。痛みや腫れといった症状が出てから歯医者さんに行くのではなく、症状がなくても健康なお口の維持・問題の早期発見のために定期的に歯医者さんを受診すること=予防歯科(メインテナンス)が大切です。ご自身の歯で食事ができることは健康寿命を延ばすことにつながります。
健康で豊かな生活を送るために、歯と歯ぐきのメインテナンスを定期的に行ってみてはいかがでしょうか。

お口の健康管理に
必要な2つのケア

定期的な歯科医院でのケアと
ご自宅での毎日のケア

定期的な歯科医院でのケアと
ご自宅での毎日のケア

どんなに毎日歯磨きをしていても、お口の中には時間の経過とともに、歯ブラシやうがいでは落とせない汚れ(細菌バイオフィルム、プラーク、ステイン等)が付着します。それがむし歯や歯周病、口臭の原因となります。たけち歯科クリニックでは、訓練を受けた歯科衛生士が、細菌や歯石、歯の汚れを丁寧に除去します。歯科衛生士のケアで細菌量を減らし、歯ぐきの炎症や歯周病の状態を悪化させないようにリセットします。さらに、患者様が、ご自身のケアでその状態をなるべく維持できるよう、ご自宅での毎日のケアを正しく行うためのセルフケアサポートも行っています。

たけち歯科クリニックの
予防プログラムで行う
プロフェッショナルケア

  1. 01.むし歯・歯周病チェック

    レントゲン撮影
    • 1年に1回を基準に、お口全体のレントゲン検査をさせていただきます。
    • レントゲン検査によりむし歯の有無や歯の状態、歯を支える骨の状態等を確認します。
    • 骨の状態を確認することにより歯周病の進行度を確認することができます。
      (歯周病は歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です)
    歯周病基本検査・精密検査
    • 歯と歯ぐきの境目にある歯ぐきの溝「歯周ポケット」の深さを測定します。
    • また、歯周ポケット測定時の「出血の有無」、「歯が揺れていないかどうか」も確認します。
    • これらの数値を定期的に確認することにより、継続的な歯茎の状態の変化を確認することができます。
    口腔内写真撮影
    • 長期的にお口の中の状態を確認するため、歯の写真撮影を行います。
    • 歯ぐきの色や形、治療している歯の状態等を視覚的に確認することができ、定期的に撮影することで状態の変化がより分かりやすくなります。
    適切な予防管理
    視診をはじめ、口腔内写真やレントゲン写真の撮影、唾液検査などを定期的に行い、都度“今”の口腔環境を正確に記録していくことで、適切な予防管理を行います。
  2. 02.セルフケア(歯磨きや生活習慣)の
    アドバイス

    歯磨きの方法や生活習慣について歯科衛生士よりアドバイスをさせていただきます。丁寧にブラッシングを行ったとしても、ご自身では気づかない磨き残しがあるものです。歯科衛生士が清掃用具や歯磨きの方法についてご相談し、患者様お一人おひとりに合ったケアの方法を提案します。さらに、管理栄養士による食生活に関するアドバイスを行うこともあります。お口に関するお悩みは何でもご相談ください。

  3. 03.お口の中の除菌治療:スケーリング
    (歯石取り)

    歯周病などの原因となる歯石はセルフケアでは落とすことができません。歯科医院で歯石除去など歯周病の治療を受けた後、適切なセルフケアを行っていても、セルフケアだけでは絶対に落とすことの出来ない汚れがあります。
    また、歯周ポケット内の細菌数は、3ヶ月で元の状態に戻ってしまうといわれています。
    定期的に除菌治療を行うことで、セルフケアでは落とすことのできない汚れや歯周ポケット内の細菌を除去し、歯周病の再発および悪化、新たな発症を防ぐことができます。

トリートメント(PMTC)

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、「専門家による歯の面の機械的清掃」を意味します。むし歯や歯周病の原因となる細菌は、ネバネバの多糖体を作って歯の表面につき、大きく数を増やします。細菌が作るバリア=バイオフィルムは強力で、どんな薬も効果がありません。歯磨きでは破壊できませんが、歯科衛生士が特殊な機械と薬剤を使うことで、歯と歯の間の細菌のバイオフィルムを徹底的に取り除くことができます。
施術後は歯の表面がツルツルになりますので、汚れがつきにくくなり予防効果も得られます。

歯の着色(飲食物により付いてしまった着色物)除去を目的とするものではありません。

PMTCの流れ

  1. 01

    歯垢染め出し剤で汚れを
    チェック

  2. 02

    フッ化物入りペーストを
    塗布

  3. 03

    歯間や歯面を
    クリーニング

  4. 04

    歯の表面をツルツルに
    仕上げ磨き

  5. 05

    フッ素塗布で歯質を強化

高濃度フッ素パック

PMTC施術の後、高濃度フッ素(9000ppm)を塗布します。
高濃度フッ素は歯の質を強くし、むし歯になりにくい歯に変えてくれる効果や初期のむし歯の進行速度を緩めてくれる効果が期待できます。
年に2~3回、定期的に塗布することで予防効果が持続します。塗布後30分間のうがいや飲食はお控えください。
これらのプログラムを当院では、定期的に3ヶ月~6ヶ月間隔にて受診をおすすめしております。
受診間隔については、専門スタッフが患者様お一人お一人に合わせてご提案いたします。

予防プログラムを受けることで
どのようなメリットが
あるのでしょうか。

  • 早期発見により治療を最小限にできる。
  • 歯周病やその他の病気の再発・発症を未然に防ぐことができる。
  • 年齢を重ねても綺麗で健康な歯を維持できる。
  • 自分の歯で噛んで美味しい食事ができる。
  • 自信をもって笑顔になれる。

たくさんの良いことが
待っています!

しかし、予防プログラムを受けたからといって、すべてのむし歯や歯周病、その他の症状を必ずしも予防できるわけではありません。
だからこそ、歯科医院でのプロフェッショナルケアと普段の食生活習慣の見直し、ご自身でのセルフケアが重要になってきます。

ご自身にあった歯磨きの方法、食事のことなど「あなただけのセルフケア方法」を知っていただくためにも、当院では予防プログラムによるお口の健康管理を推奨しています。

ご自宅で行うセルフケア
(ホームケア)

歯みがき
磨き残しがないように歯みがきをすることは、意外に難しいことなのです。きちんと歯みがきをしているつもりでも、実際は磨き残しがあることがほとんどです。また、しっかり磨こうと意識するあまり力が入りすぎて、歯や歯ぐきを傷めてしまうこともあります。
毎日行うことだからこそ、正しい歯みがきの方法を知ることが効果的な予防へとつながります。
フッ素入りの歯みがき剤
フッ素は歯の再石灰化を促します。再石灰化とは、歯の表面が脱灰された状態(むし歯になりやすい状態)を回復させることです。フッ素配合の歯みがき剤を使って、健全な歯を維持しましょう。
歯間ブラシやフロスなど
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届かないため、汚れがたまります。歯みがきの後に歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間の磨き残しを取り除きましょう。
マウスウォッシュ
就寝中は唾液の分泌量が減るので、細菌が繁殖しやすくなります。歯みがきを行った後、就寝直前に殺菌成分配合のマウスウォッシュを使用して細菌を増やさないケアをすることが、お口の中の細菌を増やさないケアに繋がります。

安心・安全な環境での
予防プログラムを
是非
あなたの生活に取り入れて
みてはいかがでしょうか。